大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「年金って、本当に将来もらえるの?」
「老後の生活、年金だけで足りるのか不安…」
40代に入って、ふとしたときにこんな不安がよぎること、ありませんか?
子育ても落ち着いてきたころ、ふと自分たちの将来が気になり始める・・・そんなお年頃ですよね。
今回は、40代主婦の視点から「年金不安」の正体と、今からできる備えについてやさしくお話しします。
◆ なぜ今、年金がこんなに不安視されているの?
年金制度の不安は、主に次の3つのポイントから来ています。
① 将来もらえる金額が減るかも?
少子高齢化が進み、働く人が減っているため、年金制度全体のバランスが心配されています。
今の年金は、現役世代が払う保険料を、高齢者の年金に充てる「仕送り方式」。
支える人が減ると、「1人あたりの負担が増え、結果的に将来もらえる金額が減るのでは?」という懸念があるのです。
② 年金の受け取りが遅くなるかも?
今は原則65歳から受け取れますが、「受給開始を70歳以降に引き上げるべき」といった議論も進んでいます。
③ 老後の生活に必要なお金が年金だけじゃ足りないかも?
夫婦2人の老後生活に必要とされる生活費は、月25万円ほど。
一方、平均的な年金は月15〜18万円程度とも言われています。
「不足分をどう補うか」が、多くの人の共通の悩みです。
◆ 40代の今からでもできる「年金不安」への備え方
将来に不安があるのは当然。
でも、私たちには「備える時間」も「選択肢」もまだまだあります。
● まずは自分の年金見込み額を知ろう
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して、将来自分がどれくらい年金をもらえるかを確認。
現状を知るだけで、心が少し落ち着きます。
● iDeCo(イデコ)やつみたてNISAで“自分年金”をつくる
老後に備える制度として、税制面でもお得な制度が整ってきています。
40代からでも遅くありません。毎月少額から始められるので、家計にもやさしい◎
● 家計の見直しとライフプランの作成
教育費、住宅ローン、老後資金…。
家計全体を整理し、「どこにお金をかけるか・抑えるか」を家族と共有することが大切です。
◆ 「不安」が「安心」に変わる一歩を
年金のことを考えると、つい不安が先に立ってしまいますよね。
でも、「知らない」から不安なだけで、知ることで見えてくる対策もたくさんあるんです。
40代の今だからこそ、自分の将来を少しずつ整えていく絶好のタイミング。
まずは「今の自分が何をできるか?」に目を向けて、未来への一歩を踏み出してみませんか?
◆ ライフプラン表の作り方 〜不安を見える化して、安心に〜
「なんとなく不安…」という気持ちは、実は“お金の見通しが立っていない”ことが原因だったりします。
そんなときに役立つのが、ライフプラン表。
これを作ることで、これからかかるお金、準備すべき金額が具体的に見えてきますよ。
【ステップ1】年齢とライフイベントを書き出す
まずは自分と家族の年齢を基準に、これから起こりそうなイベントを書き出します。
年 | 自分の年齢 | ライフイベント |
---|---|---|
2025年 | 45歳 | 子ども中学入学 |
2028年 | 48歳 | 子ども高校入学 |
2031年 | 51歳 | 子ども大学進学 |
2045年 | 65歳 | 退職・年金受給開始 |
→ こんな感じで、5〜10年おきに区切るとわかりやすいです。
【ステップ2】かかるお金をざっくり書いてみる
イベントごとに、おおよそどのくらいお金がかかるかを書き込みます。
例:
高校入学:約50万円(入学金・制服・塾など)
大学進学:約100〜300万円/年(私立・公立で差あり)
老後の生活費:約25万円/月 × 20年 =約6,000万円
→ 完璧じゃなくてOK!「なんとなくこれくらいかな」で大丈夫。
【ステップ3】収入や貯金も書き出す
収入の見込みや現在の貯金額、老後の年金額(ねんきんネットで確認)も書いてバランスを見てみましょう。
【ステップ4】「このままで足りる?」「何を増やせばいい?」をチェック
教育費が集中する時期は、貯金を取り崩す必要がある?
老後に不足しそうなら、今からいくら備える必要がある?
など、自分の家庭に合った対策が見えてきます。
◎ ポイント
手書きでもExcelでもOK! 自分が見やすい形でOK。
毎年1回、見直しをすると安心。
家族と一緒に話し合いながら作るのもおすすめ!
「なんとなくの不安」を「具体的な安心」に変えるのが、ライフプラン表の力。
難しく考えず、まずはざっくりでもいいので書き出してみることから始めてみましょう♪
みらいマネープランニングでは、家計の見直し、ライフプラン設計、住宅購入相談、将来の年金相談、NISAやiDECOなど、随時初回無料で相談をお受けしています。メールでお問い合わせください。
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