こんにちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今日は年末の投資チェックをテーマに、
新NISAとiDeCoを年内にどう動かすべきかを整理します。
2024年から始まった新NISAも定着してきましたが、
実は「12月」は差がつく月。
ここでの判断が、2026年以降の資産形成に直結します。
① 新NISA|2025年分の投資枠は繰り越しできない
まず最も大切なのは、非課税投資枠を使い切ることです。
新NISAの年間投資枠は
・つみたて投資枠:120万円
・成長投資枠:240万円
・合計:360万円
この枠は翌年に繰り越せません。
つまり、2025年分を使わなければそのまま消滅します。
特に注意したいのが
「発注はしたけど、約定(購入成立)が翌年になるケース」。
12月中に購入手続きと入金が完了していないと、翌年分の枠扱いになることがあります。
今すぐやること
- 証券口座で投資枠の残りを確認
- 余っていれば
- ・ 自動積立の増額
- ・スポット購入
を検討しましょう。
非課税で運用できる枠は、使ってこそ意味があります。
② iDeCo(イデコ)|年内調整で節税効果を最大化
iDeCoは、掛金が全額所得控除になる強力な節税制度です。
年末に確認したいポイントは2つ。
① 掛金額の上限を確認
職業や年金制度によって上限が異なります。
・会社員(企業年金なし):月2.3万円
・公務員:月1.2万円
・自営業:月6.8万円
「実は上限まで使えていなかった」という方も少なくありません。
② 拠出が止まっていないか
途中で拠出停止していると、年単位の控除額が減少します。
12月中に掛金変更をしても、
反映は翌年1月分からになるケースが多いですが、
年内拠出分は今年の所得控除対象になるため、まだ間に合う場合があります。
※会社員の方は、年末調整後でも確定申告で控除可能です。
③ 2026年に向けた投資戦略|キーワードは3つ
長期資産形成で大切な考え方は、この3つです。
① 積み立て
2026年も市場は上下します。
定期積立なら、ドルコスト平均法で価格変動リスクを抑えられます。
② 分散
新NISAの成長投資枠を活かし、
・全世界株式インデックス
・バランス型ファンド
・ETF
など、分散投資が基本。
③ 長期
新NISAは非課税期間が無期限。
「いつ売るか」よりも「どう続けるか」。
短期の値動きに振り回されず、
10年・20年単位で考えることが重要です。
④ 年内にやっておく実務チェック【最終確認】
年内に必ず確認しておきたいポイントはこの3つ。
・NISA口座で入金が完了しているか
・iDeCoの掛金が年12回分きちんと拠出されているか
・投資信託の配分が偏っていないか
ここを整えておけば、
2026年の運用をスムーズにスタートできます。
まとめ
・新NISAの非課税枠360万円は繰り越し不可。年内に使い切る
・iDeCoは年内拠出分が今年の所得控除対象
・2026年の基本戦略は
積み立て × 分散 × 長期
・投資枠・掛金の最終チェックは12月20日頃までが目安
今年1年間お読みいただきありがとうございました。
来年も皆様のお役にたてる情報発信を行っていきます。
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