今回のテーマは、「少子高齢化で日本はどう変わるのか」です。
ちょっと難しい話になるかもしれませんが、お付き合いください。
日本は少子高齢化が急速に進んでいると耳にしますが、
少子高齢化が進むと社会にどのような影響があるのでしょうか?
少子高齢化の問題の一つは世代間扶養がアンバランスになることです。
高齢者1人に対して現役世代が何人で支えているか考えると1960年では高齢者1人を11.2人で支えていた計算になります。
これが少子高齢化により1980年には7.4人2014年では2.4人となってしまいました。
このまま現状が続いた場合2060年には高齢者1人を現役世代が約1人で支える肩車社会になることが懸念されています。
こうしたアンバランスにより
・医療制度が従来のままでは対応できなくなることが懸念されたり
・介護できる人が足りないこと
・老老介護が増えることなども予想されています。
社会保障についても給付と負担のバランスが崩れてしまうことが予想されます。
負担の増大を抑制しながら持続可能な制度を実現するためには国債の消化を海外に依存せざるを得ない状況となる可能性もあります。
国債の消化を海外に依存することは国際金融市場のショックに対して脆弱になります。
財政を健全化する取り組みがうまくいかなければ国際的な信任を損なってしまい財政破綻のリスクが急速に高まることも考えられるのです。
もう一つの問題は、経済規模の縮小です。
経済活動が鈍化すれば新たなイノベーションも起きにくくなり成長力が低下すると予測されます。
企業は発展性の乏しい国内事業への資金投資を控えるようになり雇用も減少していきます。この流れは若い人に経済的な不安感をもたらすため出産控えにつながります。また人手不足によるワークライフバランスの悪化が懸念されるため少子化に拍車をかける悪循環が起きてしまうのです。
このような問題が現在進行形で起きているという認識を持って個人でできる対策を考えてみる必要があります。
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