大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「100歳まで生きる時代」と聞くと、どんな気持ちになりますか?
「長生きできるのは嬉しい」
そう思う一方で、
「お金は大丈夫だろうか……」
そんな不安も胸によぎるのではないでしょうか。
今回は、「長生きリスク」を正しく理解し、ポジティブに備える方法について考えてみましょう。
■ 長生きはリスク?それともチャンス?
まず前提として、
長生き=悪いことではありません。
たとえば、長生きすることで――
・孫や家族ともっとたくさんの時間を過ごせる
・趣味や新しいことに挑戦できる
・第二、第三の人生を楽しめる
そんな「プラス面」もたくさんあるのです。
ただ、長生きするほど「生活費や医療費が増える可能性がある」ことも事実。
この部分だけに目を向けると、長生きが「リスク」のように感じてしまいます。
■ 何歳まで生きると想定すればいい?
老後の資金計画を立てるときは、
90歳から95歳くらいまで生きる想定をするのが一般的です。
なぜなら、厚生労働省のデータによると、
・女性の平均寿命は87歳超え
・90歳以上まで生きる女性もどんどん増えている
からです。
「そんなに長く生きるなんて想像できない……」と思うかもしれませんが、
リスク管理の基本は、長めに見積もること。
万が一100歳を迎えても安心できる備えを、今から考えておくと心強いですね。
■ 長生きリスクに備える3つのポイント
では、具体的にどう備えればいいのでしょうか?
① 資金を細く長く使う意識を持つ
・退職後すぐに大きな支出をしない
・「年に使う額」を決めておくことで安心感が生まれる
② 年金以外の収入源を少しでも確保する
・小さな副業や趣味を活かした収入づくり
・少額でも「自分で稼げる力」が心の支えになる
③ 医療・介護費用は別枠で備えておく
・保険の見直しや、医療費・介護費用用の積立
・「生活費」とは分けて考えると、計画が立てやすい
この3つを意識するだけでも、長生きすることへの不安はぐっと小さくなります。
■ 今日できる小さな一歩
まずは、「自分は何歳くらいまで生きるつもりか」考えてみましょう。
そして、もしよければ、
「90歳まで生きるとしたら、どんな暮らしをしたいか?」
もイメージしてみてください。
【ヒント】
・どこに住みたい?
・どんな趣味を続けたい?
・どんな人たちと過ごしたい?
「未来の自分」を思い描くことは、ただ単にお金を準備する以上に、豊かな老後への第一歩になります。
次回はさらに踏み込んで、
【医療・介護にかかる本当の費用とは?~未来のわたしへの備え~】をテーマにお届けします。
具体的な数字を交えながら、わかりやすく解説していきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
みらいマネープランニングでは、家計の見直し、ライフプラン設計、住宅購入相談、将来の年金相談、NISAやiDECOなど、随時初回無料で相談をお受けしています。メールでお問い合わせください。
お金の小学校大分校では、5月、6月も授業開催予定しています。
まずは、お金に関する基礎知識を学びたい方はお気軽にご参加ください。
授業日程が合わない方は個別にて開催しますので、一度ご相談ください。