大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
老後にかかるお金の中でも、特に不安に感じる人が多いのが医療費や介護費です。
・「もし大きな病気になったらどうしよう」
・「介護が必要になったら、いくらかかるの?」
そんな心配は尽きませんよね。
今回は、実際にどれくらいの費用がかかるのか、
そして今からできる備えについて、一緒に考えていきましょう。
■ 高齢期に増える支出ランキング
老後の支出には、
- 生活費(食費、住居費)
- 医療費
- 介護費
- などがありますが、特に医療費と介護費は加齢とともに増える傾向があります。
ある調査によると、
65歳以上の高齢者が支払う医療費は、年間平均で約20万円前後。
さらに、介護サービスを利用した場合は、
月5~15万円程度の負担が発生するケースも珍しくありません。
もちろん、公的制度による補助もありますが、自己負担はゼロにはなりません。
■ 医療費はどれくらいかかる?
高齢になってからの医療費は、
- 通院(内科、整形外科など)
- 薬代
- 入院
など、こまごまとしたものが積み重なっていきます。
【65歳以上の場合】
- 医療費自己負担割合は原則1~2割(収入によって異なる)
- 入院した場合、1か月あたり5万~10万円程度かかることも
さらに、入院が長引けば、食事代や差額ベッド代もかかります。
こうした費用は、公的健康保険がカバーする部分もありますが、すべて無料ではないので注意が必要です。
昨日、NHKのクローズアップ現代でがん治療とお金の話が放送されていましたね。
思わぬ出費がかさむと日々の生活への影響は計り知れません。
■ 介護費用はどれくらいかかる?
介護が必要になった場合は、介護保険サービスを利用します。
こちらも1~3割の自己負担があります。
【在宅介護の場合】
- デイサービスやヘルパー利用などで、月平均5~10万円
【施設介護の場合】
- 特別養護老人ホームなどで、月額8万~15万円
- 民間の有料老人ホームだと、もっと高額(20万~30万円以上)になることも
また、介護は長期戦になることも多いため、数年間にわたる出費を想定しておく必要があります。
■ 今日できる小さな一歩
まずは、「医療」「介護」に関する公的な制度をざっくり知っておきましょう。
【ヒント】
- 医療費の高額療養費制度(自己負担に上限あり)
- 介護保険の利用方法(要介護認定を受ける)
これらを知っておくだけでも、
「もしものときも、なんとかなる」
という安心感が得られます。
また、今からできる備えとしては、
- 少額でも医療・介護用の積立をしておく
- 必要に応じて、民間の医療保険や介護保険を検討する
のも有効です。
次回は、【働き続ける?それともリタイア?~わたしらしい「働き方」とお金~】をテーマに、
"収入を得ながら生きる" という選択肢についてお話しします。
人生100年時代、働き方も自由に選べる時代です!
ぜひお楽しみに。
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