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お金のコラムcolumn

2025.7.15大学費用はどれだけ必要?

大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。

子どもが成長するにつれ、親として避けて通れないのが「大学進学の費用」の問題。

「入学金や授業料だけでなく、生活費まで含めるとどのくらいかかるの?」

「奨学金って本当に使っても大丈夫?」

「教育ローンってどんなもの?」

今回は、そんな疑問にお答えしながら、大学進学に必要なお金と、その準備方法について、具体的に解説していきます。

■ 大学進学にかかる費用は、想像以上に大きい

文部科学省や日本学生支援機構のデータによると、

【4年間の大学生活にかかる費用】は以下のようになります。

区分自宅通学(国公立)自宅通学(私立)下宿(私立)
授業料など約250万円約400万円約400万円
生活費(下宿代含)約100万円約100万円約500万円
合計約350万円約500万円約900万円

このように、下宿するかどうかで大きく差が出ます。

自宅から通える国公立大学でも350万円前後はかかる見込みです。

さらに、入学初年度は「まとまった出費」が集中するため、事前の準備がとても大切です。

■ 初年度にかかる「まとまった出費」に注意!

大学入学時には、入学金や前期授業料、引っ越し代、家電・家具の購入費用など、

1年目だけで100万円~150万円程度の出費になるケースもあります。

主な初年度費用の内訳:

  • 入学金(国公立:約28万円/私立:約25~30万円)

  • 授業料前期分

  • 教材費・パソコン・制服代(学部によっては10万円以上)

  • 一人暮らしの初期費用(敷金・礼金・家具・家電)

入学後すぐにかかるお金が大きいため、事前にまとまった資金を用意しておくことが安心材料になります。

■ 奨学金って安全に使えるの?

教育資金の補填としてよく使われるのが「奨学金」です。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には、主に次の2種類があります。

① 第一種(無利子)

  • 成績や家計の条件を満たせば、利子なしで借りられる

  • 月2~6万円程度

② 第二種(有利子)

  • 第一種より基準が緩く、多くの学生が利用している

  • 月3~12万円程度(選択制)

いずれも、**卒業後に返済義務がある「借金」**であることに注意が必要です。

借りすぎてしまうと、社会人になってから毎月1~2万円以上の返済が長く続くことになります。

■ 教育ローンとの違いは?

奨学金と似た制度に「教育ローン」があります。

教育ローンは、親が借りて返済するローンであり、次のような違いがあります。

項目奨学金教育ローン
借り手学生本人保護者(親)
返済開始卒業後借入後すぐ
利率無利子または低利比較的高め(年1〜3%程度)
用途授業料、生活費入学金、受験費、授業料など

まとまった入学資金が必要なときには、教育ローンを一時的に活用し、

その後、奨学金で補うという組み合わせも検討できます。

■ いつから、どう準備すればいい?

大学費用は、高校卒業の直後に必要になる大きな出費です。

そのため、高校入学前から準備を始めておくのが理想的です。

【準備の目安】

  • 月1万円の積立を15年:180万円

  • 月2万円の積立を18年:430万円以上

早めに準備を始めるほど、少ない負担で済みます。

また、ジュニアNISA(※2023年終了)や学資保険、つみたてNISAなどの制度を活用すると、効率よく資金を準備できます。

■ 今日できる小さな一歩

大学費用の準備は、早すぎることはありません。

まずは、以下のチェックをしてみましょう。

【ヒント】

  • 「子どもは進学先をどう考えているか」一度話してみる

  • 「自宅通学?下宿?」ライフスタイルの希望を共有しておく

  • 今の家計から月1万円でも貯められるか、シミュレーションしてみる

将来、「入学金が払えない…」と慌てないためにも、

今できることから始めることが安心につながります。

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