大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「教育費のために学資保険も入ってるし、貯金もしてるから大丈夫!」
…そう思っていたのに、なぜか家計がきつくなる。
そんなご相談を受けて家計を見直してみると、
見落とされがちな“その他の子ども費”が、じわじわと家計を圧迫していることがあります。
今回は、「教育費」以外にかかる、“見えにくい出費”に注目してお届けします。
■ 実は多い!?「教育費以外」の出費とは
「教育費」とは、学校の授業料や入学金など、公的に分類される費用のこと。
しかし、実際の子育てでは、それ以外にもたくさんのお金がかかります。
たとえば…
習い事・塾代
交通費(通学や塾への送迎)
部活動やクラブの費用
制服・体操服・指定靴などの学校用品
修学旅行・遠足・研修旅行費
参考書・タブレット・通信教育費
おこづかい・スマホ代・定期代
これらは、家計簿上では「教育費」以外に分類されることもあり、
意識しにくい=対策しにくい出費です。
■ 中学受験・高校入学は「お金の山場」
特に、中学受験や高校入学のタイミングは、
「見えない支出」が一気に増える傾向があります。
【ケース例】中学受験をする場合
費目 | 目安金額 |
---|---|
受験塾(月額) | 約2〜4万円(小4〜6年) |
模試・教材費 | 年間約10万〜15万円 |
受験料(複数校) | 1校あたり2〜3万円 |
入学準備費用 | 制服・通学用品など約10万〜15万円 |
合計で100万円近い支出になることも珍しくありません。
受験しないとしても、公立高校入学時には制服・教科書・カバン・自転車などで10万円前後の出費があります。
■ 習い事は「選ぶ」だけでなく「引き際」も重要
「本人が楽しんでるから…」と、つい続けてしまう習い事。
しかし、1人で月1万円×2つ、兄弟がいれば…と考えると、年間数十万円にも。
【見直しのポイント】
子どもの「目的」に合っているか?
家計全体から見て、ムリがないか?
時間とお金の「リターン」が見合っているか?
「やめる=悪いこと」ではありません。
メリハリをつけて選ぶことが、家計にも子どもにもやさしい選択になります。
■ 「固定費化」しやすい子ども関連費に注意
スマホ代や習い事など、子どもに関する支出は
「なんとなくそのまま続けてしまう」=固定費化しやすいのが特徴です。
【チェックしてみよう】
スマホの料金プラン、見直したのはいつ?
通っている塾や教室、成果に満足してる?
子ども用の保険、必要以上にかけていない?
一度見直すだけで、月5,000円~1万円の節約につながることもあります。
■ 「教育資金」と「その他支出」を分けて管理しよう
教育費は積立しているのに、「なぜか毎月カツカツ…」という場合、
“そのほかの支出”が生活費に紛れてしまっている可能性があります。
【おすすめの対策】
教育資金は「別口座」で管理(例:定期預金や証券口座)
習い事や塾などは「子ども費」として家計簿で独立分類
子ども1人あたりの「年間支出」をざっくり把握
この3つを行うことで、支出の全体像が見えやすくなり、「使いすぎてた…」を防げます。
■ 今日からできるアクション
☑ 習い事・塾など「子ども費の棚卸し」をする
☑ これまでの「教育資金の貯め方・使い道」を家族で話し合う
☑ スマホ・サブスクなどのプランを一度見直してみる
みらいマネープランニングでは、家計の見直し、ライフプラン設計、住宅購入相談、将来の年金相談、NISAやiDECOなど、随時初回無料で相談(1時間)をお受けしています。メールでお問い合わせください。
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