大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
皆さんはふるさと納税の仕組みがまた大きく変わることをご存知でしょうか?
2025年10月から寄付の際にポイントを付与する仕組みが全面的に禁止されることになりました。
これまでは「寄付をしたら楽天ポイントや独自ポイントが貯まるからお得」
という理由でふるさと納税を活用していた方も多いと思います。
特に楽天市場経由では買い物と同じ感覚で寄付でき、ポイント還元率の高さが人気でした。
しかし、今年の9月末をもってこうしたポイント還元は終了します。
つまり2025年9月が最後のチャンスということになります。
実はふるさと納税のルールはここ数年で段階的に厳格化されています。
例えば2023年10月には
・返礼品の調達費や配送費も含めた経費を寄付額の5割以内に納めること。
・熟成肉や精米といった商品は「同一都道府県産」に限ること。
・セット商品の場合は地場産品の割合を7割以上とすること。
こうした厳しいルールが導入されました。
その結果これまでよりも返礼品の種類や量が少なくなったり、
同じ商品でも寄付額が高くなったりする自治体が増えています。
今回のポイント付与禁止はそうした見直しの延長線上にある流れです。
総務省としては本来の目的は
「地域振興と自治体支援であり過度な競争やサービス合戦は抑制する」という姿勢を明確にしているわけです。
それではふるさと納税はもう使う価値がないのかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、実際には返礼品を通じて地域の特産品を知れるメリットは変わりませんし、
所得税や住民税の控除を受けられる仕組み自体は継続します。
ただし今までのように「寄付プラスポイント還元でお得」という使い方はもうできなくなります。
ですから、もしまだ寄付先を決めていない、
今年はどうしようかなと考えている方は2025年9月までに寄付しておくことが1つの節目になりそうです。
ふるさと納税は税金の仕組みを理解しながら上手に活用すれば家計にも地域にもプラスになる制度です。
制度改正のタイミングを踏まえて是非自分にあった活用方法を検討してみてください。
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