こんにちは。ファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
今日は40代・50代の方から特に多いご相談——「ボーナス、どう使うのが正解?」についてお話しします。
「手取りが増えたから、つい使ってしまう…」
「今年は物価高で残らない…」
こんな声が増えています。
ですが、年末ボーナスは“使い方次第”で来年の家計バランスが大きく変わる大事なお金です。
今回は、
・最新の冬ボーナス支給額の目安
・貯める・使うの黄金バランス「50・30・20ルール」
・まずやるべき先取り貯蓄
・後悔しない使い方
・ボーナスの落とし穴(税金・社会保険)
などをFP目線でわかりやすく整理してお伝えします。
①2025年冬のボーナス平均額は?
まずは「相場」を知ることが大切です。
・大手企業の平均支給額:約92万6,000円
・中小企業の平均支給額:約40〜50万円前後
物価高の影響で「もらっても残らない」という声もありますが、
金額よりも“分け方”が家計改善のカギ。
ボーナスは“使い道を決める前”が一番大事な瞬間です。
②FPがすすめる黄金バランスは「50・30・20ルール」
年末ボーナスは次の割合で分けるのがおすすめです。
★ 貯蓄 50%
将来の安心に直結する部分。
・生活防衛資金
・定期預金
・投資信託
・新NISA(非課税枠の活用は特におすすめ)
先に貯めることで、残り50%を“罪悪感ゼロ”で使えるようになります。
★自己投資 30%
未来の収入や幸福度を高める“投資”の部分。
・資格取得・学び直し
・旅行・体験
・健康・美容
・趣味のアップデート
「消費」ではなく「経験と成長」へ使うお金は満足度が長続きします。
★ ご褒美 20%
ここは“自由に使ってOK”のゾーン。
・家電
・ファッション
・美容
・欲しかったもの
“無駄遣い”ではなく、自分を満たすための金額と考えましょう。
③まずやるべきは“先取り貯蓄”。これで失敗しない
ボーナスが入ると「とりあえず普通預金に入れておく」がよくある行動ですが、
これでは知らないうちに消えてしまいます。
FPがおすすめするのは自動化・仕組み化。
・定期預金の自動振替
・別口座へ自動振込み
・iDeCoや積立投信の自動設定
・生活費3〜6ヶ月分の緊急資金を確保
「使うお金」「使わないお金」が明確になり、ストレスなくお金を管理できるようになります。
④“使う”ならモノよりコトへ。幸福度が長持ちします
同じ1万円使うなら、
“経験”に使った方が幸福度が高いという研究があります。
おすすめは……
・家族旅行
・子どもの体験
・学び直し
・健康・美容・文化的体験
節約=我慢ではありません。
自分の価値観に合った“選ぶ力”が家計を強くします。
⑤ボーナスの落とし穴:税金・社会保険に注意
ボーナスは給与とは別に課税されるため、
・所得税
・社会保険料
が引かれることで「思ったより少ない!」となりがちです。
また、
・車検
・クレジットカードのボーナス払い
・旅行代
・年末年始の出費
など、すでに決まっている支出がある方は、
差し引き後の“本当に使える額”を把握することが必須です。
まとめ 年末ボーナスの賢い使い方
・大手:平均92.6万円、中小:40〜50万円前後
・黄金バランス:貯蓄50・自己投資30・ご褒美20
・まず“先取り貯蓄”で守りを固める
・経験に使うお金は幸福度が高い
・税・社会保険料・固定支出も忘れず計算
来年の家計を整えるチャンス、ぜひ一緒に活かしていきましょう。
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