大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「保険は言われるがまま加入している」
「周りの人が入っていて安いから」
など知らず知らずのうちに複数の保険に加入している人は
案外多いのではないでしょうか?
また、親や配偶者がすでに
自分のために入っている保険があることを知らずに、
新たに保険をかけてしまうパターンでも気づかないうちに複数の保険に加入していることがあります。
複数の保険に加入していると、
保険の内容に重複が生じる可能性があります。
どういうことか詳しく見ていきましょう。
保険は人の生命やケガ・病気などを保障する、
死亡保険や医療保険などを扱う生命保険と、
物に対する偶発的な事故を補償する損害保険の2種類に大きく分類されます。
予期せぬ事態に備えたいという気持ちから
生命保険や医療保険、
損害保険などを組み合わせて複数の保険に加入することがあると思いますが、
生命保険と損害保険の大きな違いは保険金の支払い方法です。
生命保険はほとんどの場合、
契約時に決められた保険金額がそのまま支払われますが、
損害保険は契約時に決められた金額を上限に、
実際の損害に基づいた実費が保障されるのが一般的です。
複数の保険に加入する場合、
注意しておきたいのが、
各保険の保障内容の重複です。
①生命保険・医療保険
生命保険・医療保険でありがちな重複として
「生命保険に特約で付加されている医療保障」と「単体の医療保険」
「医療保険の先進医療」と「がん保険の先進医療特約」
「生命保険・医療保険」と「共済やグループ保険」
などのパターンがあります。
生命保険に特約で入院や手術の保障を付加している人も多いと思いますが、
例えばその保険とは別に単体で医療保険にも加入している場合は
医療保険に2つ入っているのと変わりません。
また先進医療特約とは
公的健康保険適用外の治療をした際に給付金が支払われるものですが、
医療保険とがん保険の両方につけた場合、
どちらからも給付金は支払われますが保険料をプラスで払っていることになります。
他にも「男女関係なく年齢で保険料が安いから」
という理由で共済や会社のグループ保険に加入している方もいるでしょう。
この場合も死亡や医療保障などが他の保険と重複していることが考えられます。
②損害保険
損害保険で重複が起こりやすい補償として
・個人賠償責任特約
・自動車保険や火災保険の弁護士特約などが挙げられます。
個人賠償責任特約とは、
他人にケガを負わせたり物を壊してしまった時の
賠償金を補償する特約です。
個人賠償責任特約が付けられる保険としては
火災保険
自動車保険
傷害保険
自転車保険
などがあります。
自身が加入している保険で重複がなくても
家族が加入している損害保険の補償対象に入っていることもあるので
重複があることに気づきにくいこともあります。
弁護士特約とは、
事故や人災を受けた後に賠償請求をする際、
弁護士に依頼する費用を補償する特約です。
プランによっては1つの保険の弁護士特約で交通事故と日常の事故
の両方に対応できることがあります。
保険会社によっては所有する車のうち、
1台でもセットしていれば家族も補償を受けることができるので
重複してセットする必要はありません。
このような重複が見つかった場合には、
契約の見直しすることで保険料を安くすることができるかもしれません。
ただし、複数の保険に加入することが全て悪いわけではありません。
特定の病気に対する保障を強化するために、
「医療保険とがん保険の両方に加入する」
「保険会社の破綻などのリスク分散のために複数の保険会社の保険に加入しておく」
など明確な目的があれば
複数の保険に加入する場合もあるでしょう。
他にも生命保険の場合、
「相続税対策のために受取人を別にして加入する」
「子供が小さいので大きな死亡保障が必要な時期は定期保険で準備する」
など複数の生命保険を使い分けることで
メリットを得られることもあります。
これを機に、ご自身やご家族が
加入している保険内容を確認して不必要な
重複がないかチェックしましょう
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