こんにちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
2023年も半年が経過しましたが、皆さんはご自身の資産運用について目標と計画通りに進んでいるか定期的にチェックしているでしょうか?
今回は金融目標の進行状況はどのようにチェックすれば良いか解説します。
まずは運用状況の報告書を確認しましょう。
手元に運用状況の報告書が届いたら、次のようなポイントに注目してみてみましょう。
・日付
・資産全体の運用実績と残高
・個別商品ごとの運用実績と残高
・資産の配分状況
・ベンチマークとなる指標
これらの内容について前回のチェック時からどう変わったか自分の運用計画と比べてどうかの2つも視点からチェックします。
次に運用状況と運用計画を比較しましょう。
運用成果が良かったか悪かったかという結果を見て一喜一憂するだけではしっかりチェックできているとは言えません。
運用には好調な時期と低調な時期が必ずあります。
ある期間は絶好調だった商品が次の期間も好調であるとは限りません。
個々の運用状況を確認するのは大切なことですが、
資産全体の運用状況やリスクの度合いが計画通りであるかを意識してチェックしましょう。
ベンチマークと比較することも大切です。
次に見直しをするべき時は?
では運用の見直しが必要なのはどんな時でしょうか
それは次の2つの場面に分けられます。
1. 運用環境が変化したとき
2. 自身の状況が変化したとき
まず、チェックしたいのは運用環境の変化です。
運用環境が変われば前提や見通しが当初の計画からずれることになるからです。
世界情勢が大きく動いている
金利の状況が大きく変わっている
株価が大きく変動している
インフレデフレが起きている
法令や税制に改正があった
このような変化があったときには状況を踏まえた運用計画の立て直しが必要になります。
次に自身の状況に変化がなかったか考えてみます。
結婚
子供の誕生
住宅購入
転職
退職
健康状態の変化
など自分自身の変化が運用計画に影響しないかをチェックします。
例えば、定年が近いタイミングではそれまでの運用利益を確保するためにリスク資産を減らして元本確保型の割合を高めておくなどの考え方もあるでしょう。
最後に、進行状況が計画とずれているときは?
現在の環境やご自身の状況に合わせてもう一度運用計画を立て直す必要があります。
新しい運用計画と現在の資産配分状況を比較してみて、ズレがあれば運用商品を解約または新規購入して資産配分を目標に合わせて修正していきます。
好調が良いことばかりではありません。
例えば運用計画では、
元本確保型が40%投資信託が60%と考えていたとします。
その後、株価は好調で株式投資信託が値上がりし投資信託の割合が75%になったとしたらどうでしょうか?
個別の商品が好調なのは嬉しいことですが、資産全体をチェックすると計画していたリスク資産の割合を大きく上回っていますよね。
ここで15%分の投資信託を売ってその分元本確保型商品を購入すれば運用計画通りの割合に戻すことができます。(リバランスといいます)
時にはこのような見直しも必要になるのです。
市場動向は日々変動しています。
運用を始めてから数年もすると目標と実際の資産配分が大きく変化していることも
ありますので、進行状況はこまめにチェックすることを心がけましょう。
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