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お金のコラムcolumn

2024.10.22企業型DCは会社員にとってメリットはあるのか?

こんにちは。

大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。

 

企業型DC(確定拠出年金)は、

近年多くの企業で導入が進んでいる年金制度です。

 

しかし、具体的にどのようなメリットがあるのか?

またどのように利用すれば良いのか?を

詳しく知っている方は少ないかもしれません。

 

今回は企業型DCの基本的な仕組みやそのメリット、

加入する前に知っておきたい注意点などについてご紹介します。

 

企業型DCとは企業が従業員のために設ける年金制度の1つです。

 

企業が掛金を拠出し、

それを従業員が自身で運用する形式です。

似たような商品でiDeCoがありますが

こちらは個人型の確定拠出年金となるため

掛金は個人で拠出する点が異なります。

 

企業型DCは運用の結果に応じて将来の年金額が変わるため

自分の運用次第で老後資金を増やすチャンスがあります。

 

では次に企業型DCのメリットについて見てみましょう。

 

メリット1:税制上の優遇

 

税制上の優遇は大きく分けて3つあります

 

★運用益は非課税

企業型DCの運用によって得られた運用益は全額非課税となります。

一般的な金融商品の運用益には20%の税金がかけられるので

全額非課税は大きなメリットとなります。

 

★積み立てた掛金は所得控除

具体的には小規模企業共済等掛金控除の対象となるため

年末調整や確定申告で控除を受けられます。

その結果、所得税や住民税の軽減につながります。

 

★受け取り時の税負担の軽減

退職金のように一時金として受け取る場合は、

退職所得控除の対象となります。

年金として定期的に受け取る場合は、

公的年金等控除の対象となるため税金が軽減されます。

 

メリット2:手数料は会社負担

 

iDeCoは掛金の額に関わらず定額で手数料がかかります。

しかし、企業型DCの場合この手数料は全額会社負担となるため

iDeCoより気軽に始められるのもメリットの1つです。

 

メリット3:金融リテラシーの向上

 

自分で運用商品を選びリスクを管理する経験が積めるため

金融リテラシーの向上にも繋がります。

また、会社が提供する制度のため

個人では利用できない投資商品に挑戦できる場合もあります。

 

では、続いて企業型DCの注意点についても見てみましょう。

 

注意点1:運用リスク

 

運用成績は自分の判断に依存するため

選んだ商品が思うように成長しない場合もあります。

その場合、資産が減ってしまう可能性があるため

リスク分散を心がけることが重要です。

 

注意点2:資金の流動性

 

企業型DCは保険などとは違い、

一定要件を満たさない限り途中で解約ができません。

基本的に60歳になるまで資産を引き出すことができないため、

急な資金が必要になった場合には対応できない点に注意が必要です。

 

自分の会社が企業型DCを導入しているかどうかは、

会社の人事部門や福利厚生担当者に確認するのが1番確実です。

会社の福利厚生ガイドや社内のイントラネットに情報が掲載されていることもあります。

導入されている場合は、

加入説明会や定期的な情報提供が行われることが一般的なため

チェックしてみましょう。

 

いかがでしたか?

 

企業型DCは、

税制優遇や社会保険料の軽減、

老後資金の計画的な準備ができる点で

会社員にとって大きなメリットがあります。

しかし、運用リスクや資金の流動性に注意して、

自分に合った運用を心がけることが重要です。

 

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