こんにちは。
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
住宅ローンを組む時
「頭金を払うか払わないか」
「頭金を入れた方が得なの?」
などで悩む人も多いのではないでしょうか?
頭金とは
マイホームを買う時に現金で出せるお金のことで
近年頭金なしで住宅ローンを組む人が増えています。
頭金を支払わずに住宅を購入することで
迅速に住宅を購入できるのはメリットの1つですが、
頭金なしで住宅ローンを利用する際にはメリットと同時にいくつかのデメリットも存在します。
1つ1つ見ていきましょう。
まずは頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリットです。
頭金なしのメリットは、
「手元資金を減らさないで済む」
「住宅ローン控除を活用できる」
「今すぐ住宅を購入できる」
「返済開始が早い」
などが上げられます。
①手元資金を減らさないで済む
頭金なしで住宅ローンを組む最大のメリットは手元に資金を残せることです。
急な出費が必要になった時の不測の事態に備えることができるほか
他の投資に回すなど手元に残る資金を他の用途に当てることができます。
②住宅ローン控除を活用できる
ローン返済期間が10年以上であることなどの条件を満たすことで
所得税・住民税の一部が減税されます。
控除期間中は繰り上げ返済を控えて資金を貯め
控除期間が終わった後に繰上げ返済を行うと
最大限の控除を受けられる可能性もあります。
③今すぐ住宅を購入できる
頭金が貯まるまで待っていると理想の住宅が見つかっても購入を諦めるしかありません。
頭金なしであれば理想の住宅の買い逃しを防ぎ、今すぐ住宅を購入することができます。
④返済開始が早い
住宅ローンの返済はできる限り早期に組めば返済開始も早くなります。
頭金を準備する時間をかけずに
住宅ローンを組むことで将来的な返済の負担を軽減できます。
また、マイホーム購入を目指し頭金を貯めながら並行して家賃を払っている場合、
実質家賃を二重に支払っていることになります。
住宅を購入する意思が固まっているなら頭金なしで早期に住宅ローンを組んで
しまえば余分な家賃支払いを避けることができます。
次に頭金なしで住宅を購入する場合のデメリットです。
デメリットは
「住宅ローン審査に通りづらくなる」
「返済額が増える」
「返済期間が長くなる」
「変動金利で金利上昇が起きると月々の返済額が増える」
などが上げられます。
①住宅ローン審査に通りづらくなる
頭金なしで住宅ローンを組もうとすると
不測の事態が起きた時に対応するための資金が無いと捉えられ
審査の難易度が上がります。
また借入れ金額が大きいと金融機関は
物件に抵当権を設定します。
万が一返済ができなくなり物件を売却することになった場合
物件の売却価格が住宅ローンの残高を下回るリスクが高まります。
このリスクを回避するため審査が通りにくくなります。
②返済額が増える
住宅購入代金の全額をローンで賄うということになるので
借入れ金額が多くなります。そのため支払う利息や毎月の返済額が高くなり結果として総返済額も増大します。
将来にわたって家計への負担が大きくなる可能性があります。
③返済期間が長くなる
返済総額が大きくなると返済期間も長くなる可能性が高くなります。
定年退職後まで住宅ローン返済が続くような場合は
安定した収入を失い健康的な不安も増大するため特に注意が必要です。
④変動金利で金利上昇が起きると月々の返済額が増える
頭金を用意した場合よりも借入れ金額が多くなりますので、
注意したいのが変動金利型住宅ローンにおける金利の上昇です。
借入れ金額が大きいほど金利の変動による影響を受けやすく経済的負担も増大し
ます。
将来的には上昇をしていく可能性があるため
当初に想定していた以上に総返済額が膨れ上がってしまうこともあります。
これらのメリットデメリットを考慮して住宅ローンを組む場合は無理なく返済し
ていける計画を立てることが重要です。
我が家の場合はどちらが良いか
また頭金を用意する場合はいくらぐらいが妥当なのか
適切な判断をするためにも将来的なライフプランを作成し
毎月の返済額や総返済額を検証してみましょう。
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