大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「証券口座って1つあれば十分?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、証券口座は1人で複数持つことが可能です。
ただし、NISA口座は1人1つまでというルールがあるため、注意が必要です。
今回は、SBI証券・楽天証券などの人気ネット証券を例に、
複数口座を持つメリットとデメリット、上手な使い分け方を解説します。
複数の証券口座を持つことは可能?
結論から言うと、証券口座は複数開設して問題ありません。
たとえば「SBI証券と楽天証券の両方」「SBI証券とマネックス証券」など、複数社を併用している人も増えています。
ただし、NISA口座は1人1口座のみ。
SBIと楽天の両方で新しいNISAの「成長投資枠」を使うことはできません。
一方で、
・NISA口座はSBI証券
・ポイント投資は楽天証券
・IPO投資はマネックス証券
といったように、目的別に使い分ける方法は非常に効果的です。
複数口座を持つメリット
1. 証券会社ごとの強みを活かせる
証券会社にはそれぞれ得意分野があります。
・楽天証券:楽天ポイントが貯まる・使える。楽天経済圏の利用者にメリット大。
・SBI証券:三井住友カード積立でVポイント還元、手数料・銘柄数の豊富さが強み。
このようにサービス内容が異なるため、複数口座を持つことでよりお得に投資を楽しむことができます。
2. 目的別に管理できる
複数口座を「目的別」に分けると、資産管理がしやすくなります。
たとえば:
・教育資金のための積立 → 楽天証券
・老後資金のための運用 → SBI証券
・短期運用・お試し投資 → LINE証券
このように分けると、目的ごとの運用状況が明確になり、混乱を防ぐことができます。
3. IPOの当選確率がアップ
IPO(新規公開株)は証券会社ごとに抽選枠が設けられています。
そのため、複数の証券会社に口座を持っているほど、申し込み回数が増えて当選確率もアップします。
人気のIPOを狙いたい方には、複数口座の併用がおすすめです。
複数口座のデメリット・注意点
1. 資産全体を把握しづらくなる
複数の口座に分けて投資していると、「自分の総資産がいくらか」が分かりにくくなります。
同じ銘柄を重複して購入してしまうなどのミスも起こりがちです。
→ マネーフォワードMEなどの資産管理アプリを活用して、全体を見える化しましょう。
2. 管理の手間が増える
ログイン情報や取引履歴、配当金の確認がそれぞれの口座で必要になります。
面倒に感じる方は、エクセルやノートで「どの口座で何を運用しているか」をまとめておくと安心です。
3. 確定申告が必要になるケースも
特定口座(源泉徴収あり)を選べば確定申告は不要ですが、
複数口座の損益を通算したい場合や繰越控除を利用したい場合には、申告が必要になることもあります。
税金の取り扱いも含め、「特定口座」か「一般口座」かを事前に確認しておくことが大切です。
まとめ:自分に合った使い分けを
・証券口座は複数開設できるが、NISA口座は1人1つまで。
・SBI・楽天・マネックスなど、それぞれの強みを活かすとメリットが大きい。
・一方で、資産の一元管理や税務処理の手間には注意。
・自分の投資目的とライフプランに合わせて、使い分けるのがポイント。
迷ったらFPに相談を
「どの証券会社を選べばいいかわからない」「NISAをどこで始めるべき?」
そんな方は、ファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。
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